【▼アート・ダンスの様式美】ダンスのあるCMを振り付ける際に意識することの前提

 様式シリーズは、伝統的なものの様式と私のアーティスティックな創作的な儀式をお届けするコラム。

前回お話した振り付け創作のお話。

まず大きく分けて3つのダンスシーンで振り付けの大切さが違う。

①映像としての15秒30秒の振り付け→華やかさ、印象的、インパクト

②映像としての3分〜5分の振り付け→???

③生で舞台を見るときの振り付け→流れでの変化や違いの大切さ

こちらの①をお話します。

15秒30秒というとコマーシャル的なものになります。

CMというと人の印象に残ってもらうことが最も重要ですね。

昔、香瑠鼓さんに振り付けに関してお聞きした時、

「効果を高める」といわれたのはとても覚えてます。

ダンスはある意味演出の中の一部なので、その大元になっている商品やアピールしたいものの効果を高めるということになりますね。

具体的には、商品を好きになる必要があるし、その商品の社会的意味合いとか、他製品との差や強みPUSHすることだと思います。

それに加えて演出的、映像的な印象に残るですね。

私が一番大事にしているのは、出演者のモチベーションと統合のバランスです。

みんなが揃いつつもそれぞれの演技としての魅力が出ている。

これは相反するものなので、難しいですが、演者には楽しんでもらいたいし、

そういうエネルギーみたいなものは伝わりますよね!