ダンス創作 短期間で創ったダンス作品の過程を分析 「2021ソロダンス」 コンテンポラリーダンス

ダンス創作 短期間で創ったダンス作品の過程を分析 「2021ソロダンス」 コンテンポラリーダンス

2021年ソロダンス
5年ぶりのソロ創作で、50分ほどのダンスを作った。
準備期間は2週間、実際に創作にかかったのは2日で
この期間の創作についてのお話し。

人に伝わりやすいダンスを作ってみたい人、ダンス創作したい人のためになればと思います。
また私自身もどうしたら面白い舞台が作れるのか、面白いエンターテイメントとは何かをいつも考えています!

・目的
頭のいい人の話し方ってテンプレートがあります。そんな感じで、整理された創作方法を目指す

まず初めの2週間は、時間が取れず移動中や日常の合間に

「①音楽をひたすら集める作業をします。」

この時、踊る場所や雰囲気はイメージできていた方がいいです。
私の場合、今回は美術館の白い空間で、ギリシャ神殿という美術のパネルが両側に3枚ある。ここに合う音楽はなんだろうということを1000曲近く、ジャンルもありとあらゆるジャンルから聴きます。
最終に的には、POPS、童謡、雅楽、ピアノ、エレクトロオルタナティブなど多様に集めます。

今回2日前になって、アップルミュージックのハッピーヒッツを聞いたのは大きな躍進でした。気持ちが入りやすい音楽が多いので、これに引っ張られるのは、良いと思います。

あとは

「②おいしいシーンを考えておくことです。」

おいしいシーンとは、アニメでいうところの主人公が活躍したり、印象に残るイベント、ドラマのことです。

何かわからないけど、白い空間で次元をトリップしている感じとか、温かい手を取り合うなどです。
今回の★「コンセプトとして、コロナ禍で旅行に行けない人たちに風景をみて癒されようという内容」でした。
これは創作とは関係ないのですが、なんのために踊るのかというモチベーションになりますし、今回の公演のぶれない主軸なので、創作に入る前に、この公演の「意義」はとても大切です。
私の創作は、まずは拡散です。おいしいシーンはいくつも書き出し使わないものが9割です。あっちにもこっちにも行くので、主軸は持っておくと整理する指針になります。

2日前まで迫り(1ヶ月で11個の別々の本番を抱えていた)、
その短い期間だったので、いつも何を決めているかが明確にわかりました。

③「キャラクターと主題」

ここが決まれば、5割できたと言っても良いほどです。
これと、②おいしいシーンの組み合わせでバリエーション豊かに作れます。

キャラクターとは、踊る主の人が誰であるのかがわかることです。
そして主題も含めて、お客さんがはじめてみたときに、何を軸に見ればいいかわかるということ。
今回は具体的には、
未来からの旅行タイムトラベラー(キャラクター)が、地球人と出会い、地球の美しさを教えてもらって、お礼に光の世界にいくということでした。

④「5つのデザイン」
これはおいしいシーンをもとに、
1、動きのデザイン(ジャンルや質感)
2、音楽のデザイン(ジャンルや質感)
3、空間デザイン(中央や円や端などの場所)
4、衣装や小道具の変化
5、コンセプトに沿ったシーンごとのメッセージや目的やイメージのデザイン(主にこれまで出た要素以外に足りない要素がないかの作業)

今回は具体的には、
ノリのダンス、儀式的なダンス、人間でない不思議な動き、バレエ的な伸び伸びとした動きは得意としているので、
情熱的な紳士的な動きをどう入れるかは課題でした。

⑤「拡散と取捨選択」

③「おいしいシーン」などで集めた思考的に拡散したものを、2週間前のものから印刷して、
今、構成したものと比較して、取り込まれているか確認しながら添削していきます。
この時に、面白いアイデアだけど、構造的に被っていたりして使えないものは、思い切って捨てます。

以上が大まかな流れです。

①「音楽の収集」 ②「おいしいシーン」③「キャラクターと主題見つけ」
に関しては、構成台本を作りながら、随時、動いて、自分の今の心と合っているか探ります。この時は、振付など考えません。
即興で、自分の今の気持ちとしっくりくるかを探ります。

そして、この構成ができてしまえば、
あとは振付なり、自由に面白く創っていきます。


今回面白いなと思ったのは、
④「5つのレイヤー」の5、コンセプトに沿ったシーンごとの目的やイメージのデザインで、足りなかった紳士的なダンスですが、
例えば、オルゴールの音楽の中で、コラボレーションという形でやってみると面白いと思ったことです。よく、バレリーナがブレイクビーツで踊る、ブレイクダンサーがクラシックで踊ることがありますが、そこの真髄はこの“音楽違えど自分のジャンルのステップをぶつけに行く”そこの面白さだ心から感じることができました。


また今回の作品には、無音の部分がないのですが、
音楽がダンスにはいつもセットであるからこそ、
「音楽が無い時に動く心の気持ちの余白」みたいなものがあるといいです。
ここでは、芝居をしたり、じっくり見せられる表現でもあり、ソロダンスでは欠かせない休憩になります。
もう一点、
また全体の流れのリズムとして、
「空間をデザインするようなダンス」を入れた方が良い箇所が2つほどある。

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