【▼美と健康とダンスのためのカラダ解剖学】タックインはとても危険なNG姿勢です!

 ダンステクニックの向上と日々の健康に役立つ情報コーナーです。

前回は、正しい体の並びの位置(アライメント)のお話をしました。

今回は、もう少し詳細の

タックインについてみていきましょう!

前回のように体には、ランドマークとして並びもありますが、

一つ一つのランドマークも自由に回転運動をする部分があります。

例えば、骨盤。

前から見て恥骨がセンターに来ていても、

骨盤が前や後に傾剥いているかもしれません。

骨盤が後傾していることをタックインと言います。

これはダンスをやる上で大変重要なNGワードとなっているので、

しっかり覚えましょう!

タックインは、

①腰椎や仙腸関節にダメージを与える

②精神的にも影響を与える(私見)

①に関しては、
上の図右のように、背骨の腰椎がストレートになってしまいます。
(本来であれば、腰椎は前腕してます)
ストレートになることで、頭の重みが仙腸関節(骨盤の弱い部分)の仙骨と腸骨が滑ってずれてしまいます(ほんの数ミリで激痛があります)。
ダンスの場合よくジャンプをすると思います。
頭は、カラダの中で最も重い部分。
その重さが、背骨で吸収されることなく、仙腸関節にかかることを考えると怖いですよね。(本来であれば、S字の曲がった背骨が力を逃がしてくれます)

また、上図の右のタックイン時のオレンジ色の筋肉をご覧ください。
これは腸腰筋です。
これが収縮してしまい固くなってしまうと、腰椎への疲労が出てきてしまいます。
ですので、立ち放しのときや、踊り過ぎた時に、
腹筋が硬くなっている時は要注意です。
無理せず休んだり、
お腹に手を垂直に立てて、プッシュすることで、筋肉をほぐしてあげましょう!
このプッシュは非常に効果的です!

②に関しては、タックインすることで、
体の前方向に縮こまってしまうので、
内気な姿勢になり、ネガティブ思考になりやすくなります。

これは、反対に元気や勇気を出すポーズというものが開発されており、
「支配のポーズ」といい、
エイミーカディさんが論文を発表しています。
ですので、人の姿勢は、
その人の気分や、外側から見る客観的にもよくないですね!

かといって反り腰も危険なので、気をつけましょう!
(日本は稲作文化なので、圧倒的にタックインの方が多いです。)