【▼アート・ダンスの様式美】世阿弥「風姿花伝」年齢について、34、35歳の絶頂期に気をつけること

 様式シリーズは、伝統的なものの様式と私のアーティスティックな創作的な儀式をお届けするコラム。

能楽者の世阿弥の著書「風姿花伝」の年齢について。

34、35歳!私の年代!

この頃の芸は、「絶頂期の境目!」

花伝の心得一つ一つを悟り切って、上手になってれば天下に認められ、名声を博している。

“もしも、この時期に、都で名声も今ひとつで、人気も期待したほどでないと、どんなに上手であっても、まだ本当の芸の魅力のなんたるかを体現仕切ってはいない役者であると自覚すべし!“

きつい一言です。

“もし「花」を極めていなければ、40歳以後は芸は下がっていく”

つまり、芸が向上するのは、34、35歳まで、40歳以降は下落していくので、

天下に認められることは難しい。そして、名声を獲得できていなければ、芸の奥義を極めたと思ってはならない。

線引きの時期です。

次回は

44、45 歳について