【▼美と健康のダンス解剖学 】Y字I字バランスにするには股関節の可動域だけでは難しい!?骨盤の使い方と腸腰筋

2021 / 07 / 21

 ダンステクニックの向上と日々の健康に役立つ情報コーナーです。

前回お話しした可動域のお話!

関節(今回は股関節)には、可動できる角度の限界範囲があります。

そこで前回浮かび上がった疑問を解決していきましょう!

まずは、股関節の外転が45°までしか開かない!???

つまり、Y字バランスやI字バランスは、外転の運動だけでは不可能ということです。

写真を見ると気づくことがあります。

①骨盤も傾けている

②股関節を外旋している

そこで、もっと上げるためには、(骨盤を)少しだけ「斜め前」に上げます

骨盤を後傾気味に使って斜めに傾けるとき、体幹(上半身)に脚を引き寄せるために使うのが『大腰筋』です

「大腰筋」は、股関節を「外旋」して「屈曲」させる筋肉ですので、正しく使うと「アンディオール」して「高く上げる」ことが出来ます

「大腰筋」が強ければ「骨盤の傾き」が維持できて、脚は高く上がります

特にこの②は重要とされています。外旋をすることで大転子が骨盤とぶつかることを回避して上がりやすくなります。

そう、骨は曲がりすぎないようにぶつかってストップをしてくれているのです。なのでもし足を上げたい人は股関節の外旋(踵を正面に持ってくるイメージ)でやってみましょう!

そして、上がらなくてもそもそも45℃しか開かないようになっているので、無理なくがんばりましょう!(※写真の女の子すごいですね、特に知り合いではないです、、、)

前回出てきた股関節の可動域!

【股関節の可動域】

屈曲、0〜130°→つまり、前屈でピタッとくっつかない!

伸展、0〜30°→ほとんど反れない

外転、0〜45°→あれ!?横に脚上がっている人はどうしてる?

内転、0〜30°

外旋、0〜50°→バレエの一番ポジションで180°(90°)開いてる人どうしてるの?

内旋、0〜45°