【▼アート・ダンスの様式美】世阿弥「風姿花伝」②12、13歳について

 様式シリーズは、伝統的なものの様式と私のアーティスティックな創作的な儀式をお届けするコラム。

能楽者の世阿弥の著書「風姿花伝」の年齢について。

12、13歳について、

稚児姿の魅力を使うべし。

すごく客観的ですよね。花伝書は文字通り、演者の“花“に関して書かれている本です。

花とは読み進める限り、魅力やその人を惹きつけるもののようです。

小学生の演者には稚児姿です。

賢い子どもたちはそれを理解し使いこなすのでしょう。

しかし、これは、12歳くらいの子が稚児として演出されることを好むとは限りませんね。

私も、サルビアホールにて子どもたち(6〜12歳)の振り付け演出が9月にあります。

対等な関係として、こども扱いはできない。

しかし、世阿弥のように客観的にはそこが見ている人の癒しなのは事実。

花伝書にはこのように書かれています。

「次第に声も演技にも自覚が生じる時期なので、段々と色々な演目を教えると良い。」(原文ではありません。)

つまり、いろんな技術やジャンルを覚えてみるのもいいのかもしれません。

アンダーザシーと踊りあかそうの演目ですが、ジャズ、ヒップホップ、ロボット、フロアなど色々盛り込もうかな。

ただ、気をつけるは、これま本当の花ではない。稚児姿であり、上手であることからくる魅力。時は常に公平に過ぎていきます。

本当に大切なのは、基礎だそうです。

ちなみに、6歳の子も混ざっているので、自由に踊ってもらおうかな。

そこから見える偶然の得意を見つけるのも面白そうだな。

その晴れの技を中盤で繰り出す。これが成功法みたいです。