評価経済社会の話

評価経済社会/岡田斗司夫

いわゆるオンラインサロンを1990年ころから発言していた先駆者です。この本も2000年に初版され当時は新すぎたのですが、2011年に改良版もつくられるという本です。アルビントフラーの第三の波など、時代の移り変わりと人の暮らし、経済がどのように移り変わってきているかということを1万年前から流れを見ていくことで、これからの未来はほぼ確実にこのように変わっていくだろうという本で、当初は未来の話だったのですが、今はそれが現実化しています。現実化とは、評価つまり、"いいね"に代表される評価が貨幣と同様もしくはそれ以上の価値になってきているということで、これからますますその価値観に移り変わっていくということです。具体的にいうとソニーとAppleの比較や、インフルエンサーの芸能人の代替でしょうか。Appleは当時、使えないコンピューターでしたが、ジョブズとウォズニアックによって成功し、いまや世界組織GAFAMのひとつです。この成功とは、ジョブズの想いや社会に対するカリスマ的な影響力によるものというところが大きいです。ピクサーやAppleミュージックを買収します。←ここは貨幣経済の中なのですが、そのピクサーがあげる評価やAppleミュージックのUIなど、ユーザーの評価が高いのです。かたや、SONYは当時大企業でしたが、SONYエンターテイメントピクチャーズやソニーミュージックは社会に変化を与えず、ただ単なるSONYが運営する映画会社、音楽会社になっており、貨幣で購入した企業から貨幣うんでいるにすぎないということです。評価に関しての価値は、インフルエンサーが広告した方が、購入者が多いなどの反応からも見て取れます。この評価経済社会に関してというよりも、今後も岡田斗司夫の思考には耳を傾けたいです!