中国を代表するSF作家の顾备が考えるこれからのテクノロジー
- ビッグデータ・ガバナンス
- クラウドによる危険予知
- 効率化する遠隔診療
- 人工知能診療
- IoTヘルスケア
- VRエンターテインメント
- サークルベースのSNS
- EコマースはOMOへ
- テレコラボレーション
- スマートな無人工場
- サービス業の無人化
- オンライン教育
- 作り手に報いるプラットフォーム
- 個性を求められる娯楽
- 劇場のオンライン化
- ブランド化する都市
- 知性をもった社会システム
- スマートな物流
- 二極化する交通網
- 情報セキュリティ
7について→わたしたちはインターネットにアクセスし“友達の輪”を切り替えるたびに、さまざまな役割を演じ分けています(あるときはマネジャー、あるときは熱心なセールス。あるいはクレーマー、まじめな親…)。もはや現実な世界よりもバーチャルにこそ、リアルさを感じられるようになってたといえるでしょう。人は役割を変えることで、不安なことの多い人生から外部化されたリラックス空間を見つけているのかもしれません。
14について→TikTokをはじめとするプラットフォームの出現は娯楽を大企業から解放し、すべての人が参加できる国民的娯楽に変えました。コンテンツ制作者は、ファン数を維持しタイムラインで目にとまるような独自性をもたざるをえなくなります。
15について→コロナウイルスの流行によって在宅をやむなくされたことで、映画は数人の友人同士で観るのがトレンドになっています。新作の公開は、上演される劇場のスクリーン数や回数に制限されていましたが、オンライン映画館が登場することで、比較的低コストで、より多くの自由な放映権を獲得することになったのです。オンラインでの公開には興行収入の“偽造”も危惧されますが、本当に優れた作品ならば必ず突出した人気を得ることでしょう。
16について→都市においても、固有性のないものは淘汰されていきます。都市はすべからくブランドを確立しなければならないのです。成否の鍵を握るのは、地理的条件や民族性、風俗や食などのその土地に独特な文化を深いレベルで掘り起こし、固有性がある都市をつくり上げること。土地の売却や不動産開発だけを目標にした都市は、多くの苦難に直面するでしょう。
20について→情報セキュリティは、社会的に最も必要とされているにもかかわらず、最も脆弱なまま見過ごされています。情報セキュリティをどのように担保するかは、テクノロジーだけの問題ではなく、社会の問題です。専門化した情報セキュリティサービス市場が、近い将来、爆発的に成長するでしょう。
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