Stray Kids「RUN IT」を踊って、考察して、感動した話。

今日はStray Kidsの「RUN IT」のダンスレビューをやっていきます。

実は僕、この曲を自分で踊ってみたんですよ。そしたら踊っている最中に、めちゃくちゃ感動しちゃって。今日はその「なんで感動したのか」を、振り付けの意味を勝手に考察しながら話していきたいと思います。

先に言っておくと、これ全部僕の個人的な解釈です。「こういう意味なんじゃないかな?」を楽しんでもらえたら嬉しいです。


まず、この曲めちゃくちゃかっこいい

歌詞を見た感じとか、実際に踊ってみた感触からすると、たぶんテーマは「前に進んでいくぜ」なんですよね。逆境とか向かい風みたいなものに立ち向かっていく。もうそれだけでかっこいい。

で、ダンスって「形」の部分(振り付けそのもの)と、踊る人が「どんな思いを込めているか」の部分があるじゃないですか。この2つがどうミックスされているか——そこを見ていくと、この曲がめちゃくちゃ深いんです。


Hyunjinの歩き方が、もう最高

最初に語りたいのがHyunjin。この人の歩き方がとにかくかっこいい。

普通に歩いてるんじゃないんですよ。少し後ろに重心を置いて、反りながら、一歩ずつ足を踏みしめて歩くんです。

これ、ハイキングじゃないんですよね(笑)。RUN ITはのんびり散歩してるわけじゃなくて、何かに立ち向かってる。その表現のために、あえて後ろ重心でずっしり歩いてる。ここに気づいた瞬間、うわーってなりました。

しかも振り返るところの表情がまたいい。「デイ・アンド・ナイト」って歌詞があるので、昼も夜も、逆境に向かっていく——そういう決意が顔に出てるんです。


「祈り」と「水晶」の話

で、僕がこの振り付けで一番好きなのが、手が「祈りの形」になるところ。

ここ、踊るのが難しかったんですけど、僕なりのイメージで乗り切りました。どう踊ってたかというと——自分の足元の地面から、水晶みたいなものをドーンと引き上げて、そこに祈りを込める。ドラゴンが持ってる水晶、あの玉のイメージです。

そのあとのジャンプは、たぶん「走ってる」振り。右・左・右・左って足が出ていくので、走りの表現だと思うんですよね。で、また玉をなぞるみたいに手を回して、胸に持ってきて、下に降ろす。

全体を通して「祈り」と「中心にある玉」が見えてくる。サッカー選手がゴールの後に祈るような、あの神聖さがあるんです。僕はそう思いながら踊りました。


ちょっと脱線:K-popのトップは「思いが透ける」

ここで少し脱線させてください。

たまにYouTubeで流れてくる動画で、ダンスが「ダンスとして分離してる」パフォーマンスってあるじゃないですか。踊りは上手いんだけど、その人が何を思ってるかは見えてこない、みたいな。

でもK-popのトップの人たちは違う。身体で踊ることと、歌詞やダンスを通して「何を伝えたいか」っていう思いが、透けて見えるんですよ。これは完全に訓練の賜物だと思う。毎回さすがだなって、勉強させてもらってます。


メンバーで全然違う!三者三様

同じ振り付けなのに、メンバーによって全然違って見える。これが今回いちばん面白かったところかもしれません。

Felix:純粋でクリア

Felixはすごくプレーンで分かりやすいダンス。的確でまっすぐ、音の取り方も透明なんです。クリアそのもの。

たぶん性格が出てる気がします。真面目な方なのかな(勝手な占いですが)。ちなみに僕のダンスも、どっちかというとこっち寄りなんですよね。

Hyunjin:思いの塊

対してHyunjinは、もう「思いの塊」。

リラックスした状態からズンズンって勢いが変わる、この緩急がすごい。角度の使い方も面白くて、「俺は行くんだ」っていう決意と、ちょっとした疲弊感みたいなものが同時に見えてくるんです。

本当は僕がやりたいのは、このHyunjinみたいなダンスなんですよね。ショート動画の撮影でここまでやるのも、本当にすごい。

Bang Chan:獣

そしてBang Chanが、めちゃくちゃ面白い。

まず爪が長い。めっちゃ長いんです。しかも裸足。もうこれ「獣のダンス」なんですよ。

ジャンプ後の沈み込みが他のメンバーと全然違って、腰くらいまでグッと下がって突進していく。歩き方も動物的で、手の向きが普通と逆なんです。大体の人はグーの甲が見える向きで歩くんですけど、Bang Chanはしなやかに、ウェーブするように腕が動く。

あと爪が長いから、床に手をつけないんですよ。本来は手をつく振りのところを浮かせてる。あの尖った爪で速い振り付けを踊るのは、正直かなり危険。僕も最近爪が伸びてた時に、このダンスの前半で指を引っ掻いちゃったんで、命懸けだなって思いました(笑)

踊ってみたの参考にするとみんな獣になっちゃうので参考にはできなかったんですけど、これはこれで最高にかっこいい。


MVは「陰陽」と「生命の流れ」

MVも読み解きがいがすごい。

冒頭、白い服と黒い服の2人がぶつかり合う。これはたぶん陰陽ですね。歌詞に「We run day and nights」とあるので、白と黒は昼と夜。「昼でも夜でも走り続けるぜ」っていうことなんだと思います。台座のマークも陰陽っぽくて、なんか儀式めいてるんですよ。

そして印象的だったのが、鳥が飛んでいく軌跡の演出。そこから、円がずれて螺旋になっていくモチーフが出てくるんです。本来まん丸でいいはずの円の先端がずれてる。これって「螺旋」=ぐるぐる続いていく流れの表現だと僕は解釈しました。

鳥も、波も、海も、人間も、みんなぐるぐる回りながら流れていく。その真ん中を、メンバーたちはまっすぐ走っていく。生命の流れ、みたいなことなのかなと。

僕、「生きる」っていうテーマがすごく好きなので、この振り付けとMVはど真ん中に刺さりました。


そして「立ち上がれ!」——0.005秒の奇跡

最後に、いちばん感動したポイントを。

サビのあの高速パート。頭の上から一気に沈み込んで、すぐ立ち上がるところがあるんです。

カウントで言うと「セブン、エイト」の裏。エンドカウントで下がって、1で起き上がる。つまりエンドカウント分——体感で0.005秒くらいしかないんですよ。その一瞬で沈んで、反動込みで立ち上がる。

手だけならシュッと上がるんですけど、胴体を丸ごと持ち上げるのは本当に大変で。以前Snow Manの動画でもレビューしたんですけど、こういう振りって普通は「下に行くのを取るか、上がるのを取るか」どっちかを捨てないといけないんです。

でもこの振り付け、ダンス的に「上がる」のはマスト。

つまり物理的には、ほぼ不可能なんですよ。じゃあどうするか。

思いでカバーするんです。「立ち上がるんだ」っていう思いで、バーンと立ち上がる。

ここに気づいた時、鳥肌が立ちました。逆境に立ち向かって前に進むっていう曲のメッセージが、振り付けの一番キツいところにそのまま込められてる。「立ち上がれ!」って、身体で言ってるんです。

ステージ披露が本当に楽しみ。あの沈み込みからどこまで上がれるか、絶対の見どころです。


おわりに

というわけで、Stray Kids「RUN IT」のダンスレビューでした。

踊ってみたい方向けに、ゆっくりダンス解説(レクチャー動画)もアップしてます。そっちでは深い意味の話はしてないんですけど、振りを覚えたい人はぜひ活用して踊ってみてください。

▼ 動画はこちら 【YouTubeリンクをここに貼る】

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じゃあまた🏴‍☠️

Cュタツヤ / DanceVerse